最初は赤ちゃんをお湯に落としそうでヒヤヒヤしますよね。でも、やけどさえさせなければ、多少耳に水が入っても、毎回すべてのパーツを洗い上げなくても大丈夫。助産師さんに教えてもらった手順を忘れた時、このページを参考にしてみてくださいね。
沐浴の前に
新生児は、細菌感染予防の観点からもベビーバスを利用しましょう。置き場所は、適温で洗いやすければどこでもOK。浴室に限らず、台所のシンクや洗面所、リビングに防水シートを敷くなど、季節やママ・パパのやりやすさで選びましょう。
そして、せっけんや沐浴布、ガーゼ、タオル、湯上りの下着や服などは、あらかじめ準備しておきます。湯あがりのかけ湯も手桶や洗面器に入れておくと、よりスムーズですね。何よりも重要なのは「やけどさせない」ことです。お湯が38~40度かどうか、温度計とヒジで確かめましょう。
沐浴の手順―おなか側
沐浴の大きな流れは、「おなか側から背中側へ」「頭から足へ」。これさえ覚えておけば、一つひとつの手順を覚えきれなくても案外スムーズにできますよ。
まず、赤ちゃんの胸からおなかにかけて沐浴布をかけましょう。そして、赤ちゃんの首を利き手と反対の手で、おしりを利き手で持ち、足からベビーバスに浸けます。こうすれば手をむやみに入れ替えることなく利き手で洗えます。
最初に髪を濡らしてから、よく泡立てたせっけんを頭に付け、円を描くようにクルクルと洗います。この時、なるべく耳に水が入らないように気を付けましょう。フタをするように耳の後ろから親指と中指で押さえるのがコツです。
次は顔ですね。指にガーゼを巻き、口周りなど細かいところも拭いていきます。ガーゼは適度にずらしながら、新しい面で拭くようにしましょう。首は手を使って洗います。首のしわには汗や汚れがよく溜まるので、親指と人差し指でV字を書くように洗います。同じように汗や汚れが溜まりやすい脇や手のひらも、腕を伸ばして洗いましょう。
次はおなか。沐浴布をずらして、「の」の字を書くように洗います。そしておまたを洗います。しわやくぼみ、脚の付け根まで丁寧に指で洗いましょう。あとは足先を洗って、おなか側は終了です。
沐浴の手順―背中側
背中側に向ける時は、脇に手を差し込み、片方の手で首を支えます。そして滑らないように気を付けながらうつ伏せにします。まずはうなじを首と同じように指で洗ったら、背中を「の」の字を書くように洗いましょう。おしりは円を描くように、割れ目は指で丁寧に洗います。
ここで沐浴布を取ってせっけんを洗い流します。布を外した途端に大泣きする赤ちゃんもいますが、ここで慌てず、全身をベビーバスに浸けて石けんを落としましょう。最後に洗面器や手桶の新しいお湯でかけ湯をして上がります。赤ちゃんをバスタオルの上に寝かせて、頭や体を優しく拭いたらおしまい。
もし途中で大泣きして手こずったら、おまたとおしり、首や脇など、汚れやすい部分だけでもOK。赤ちゃんに優しく声をかけながら、「ちょうどよい完成度」で沐浴を続けられるようにしてくださいね。